幼少期に木材のぬくもりを感じ、森林・木への理解を深めてもらう

2016.11.01

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【木育の街 塩尻】をつくるために

塩尻の木育は、会員事業所の社長さんからの「これから塩尻で【木育】を広めたい。」という相談から始まりました。

当所は、木育につなげる観光事業として、長野県の補助金を活用して、塩嶺王城県立自然公園の活性化のために間伐材から作られるウッドチップを活用したウォーキングコースの整備事業を地域住民の協力のもと行いました。

翌年1月に宮崎で開催された「木育キャラバン」に、行政と一緒に視察へ行き、東京おもちゃ美術館の多田館長、島根大学の山下教授などと運命的な出会いをしたことで、木育の重要さを理解でき、自信をもって塩尻市の木育を大きく前進させるきっかけとなりました。この年が国際森林年にあたることもあり、実行委員会を立ち上げ、幼少期に木材のぬくもりを感じてもらえる空間を提供し、森林・木への理解を深めてもらえる「木育フェスティバルインしおじり」を企画・開催しました。

塩尻の木育フェスティバルのポイントは、以下の通りです。

①「木育」を新たな塩尻のブランドとしていくことを目的に事業を組み立てること。
②木と関わる企画を考え、協力してくれる地域の団体と連携し、市民の理解を深めてもらうこと。
③地域材を活用できる環境をつくり、地域の関係事業所の発展につながること。
④一過性のイベントでなく、継続して運営できる組織・体制をつくっていくこと。

これらのポイントを常に頭に入れながら、事業を組み立て、毎年木育円卓会議を開催しながら意見交換をし、現在まで取り組みを続けています。
 
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平成25年の小口市長からのウッドスタート宣言を受けて、翌年には塩尻市のウッドスタート事業に合わせて、地元の作家より新生児へプレゼントする木のおもちゃを募集し、5作品を選定しました。また、実際の森の中で木と触れ合ってもらうために「森のフェスティバル」も初開催しました。

平成27年度から新生児への木のおもちゃの贈呈が始まり、地元と東京おもちゃ美術館から推薦していただいた木のおもちゃ150種類を集めた塩尻オリジナルの「しおじりウッドトイボックス」を製作し、多くのご家族に楽しんで頂きました。また幼稚園・保育園への巡回用パッケージをつくり、毎日希望される園で遊んでもらえる環境づくりとともに、保育士を対象とした木育インストラクター養成講座を開講し、実際の現場で木育推進を行ってもらっています。

現在東京おもちゃ美術館オフィシャルトイショップAptyと連携し、地元の作品を含めた通信販売カタログの製作し、全国の人に木のおもちゃを買っていただける環境づくりも進めています。
 
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塩尻の「木育」は、「木育の街塩尻」をつくるという大きな目標と、人と人の結びつきで前進しています。「木育」が全国共通の取組みとなり、本来の豊かな森林と当たり前に木を活用する生活環境が整うこと願いながら、私たちも努力を続けていきます。
※「木育」の詳細は、東京おもちゃ博物館のHPをご覧ください。

 

開催日

■第6回木育フェスティバルイン信州しおじり
日時:2016年11月19日(土) 10:00~17:00
場所:塩尻市 ウィングロードビル3F
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