霧ヶ峰の草原景観をみんなで守ろう!!

2016.09.01

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霧ヶ峰の抱える問題とは

皆さん、霧ヶ峰を訪れたことはありますか?

霧ヶ峰は、長野県中部、八ヶ岳中信高原国定公園内にある高原で、車山の標高1925メートルを最高にゆるやかな起伏の草原が広がり、季節ごとに様々な草花が咲きます。八ヶ岳や天気が良ければ富士山も眺望することができ、多くの方が足を運ぶ観光地でもあります。

そんな霧ヶ峰では、時代の移り変わりとともに様々な問題が発生しています。

霧ヶ峰の草原は、鎌倉時代から行われてきた、火入れや、放牧、採草により維持されてきた半自然草原です。特に江戸時代には農耕用牛馬の飼料や田畑の肥料として草の需要が高まり、本格的な採草が行われるようになったことから、霧ヶ峰の草原が完成されたと考えられています。

しかし、農業の機械化や化学肥料の普及に伴い草の需要が減少し、昭和30年代の半ばを境に本格的採草が行われなくなりました。その結果、草原に樹木が生えて森林化が進行したため、草原景観の消失、草原植物の減少、希少植物の消失など植生の変化が進んでいます。
また、近年人や車の入込みが原因と思われる外来植物の繁茂が多くの箇所で見られ、希少種を含む在来植物や在来生態系へ影響を及ぼしており、昭和30年代の植生が失われつつあります。

そこで、霧ヶ峰自然環境保全協議会では問題点を解決し、昭和30年代の自然環境・草原景観を目標に再生するため、森林化を防ぐための雑木の伐採作業や、ササなどの優先的に繁茂している種を刈り取って、多くの草花の開花を促すといった草原の保全再生、外来植物駆除といった活動を平成26年より実施しています。

霧ヶ峰の美しい景色を未来の子どもたちに引き継ぐため、一人でも多くの方がこの活動にご協力していただければと思います。

ぜひ、一緒に霧ヶ峰の草原景観を守りましょう!!
 

開催日

■霧ヶ峰高原のニッコウザサ刈取り作業にご参加ください
日時:2016年9月7日(水) 9:00~12:00
場所:諏訪市車山肩駐車場北端
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■霧ヶ峰高原のレンゲツツジ伐採作業にご参加ください
日時:2016年9月17日(土) 9:00~12:00
場所:諏訪市車山肩
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■霧ヶ峰高原のススキ刈取り作業にご参加ください
日時:2016年9月28日(水) 9:00~12:00
場所:諏訪市清水園地
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